chapter12: サバイバル -後篇-
先日知り合った武士その弐を呼ぼう!
「なぜ泣く…」
「盗賊には気をつけろ」
「盗むもんなんかねーよ」
実際泥棒が現れましたが、何も盗られませんでした。
「この溢れるご婦人方はいったい……」
わらわら近寄るバニーさんの大群に困惑する頼久さん。
「たのむ。いっちょお得意の『風刃斬』とやらで追い払ってくれ」
武士頼久さんでもどうすることもできません。
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翌日。
「今日はご婦人方はいらっしゃらないのだな」
「ああ、あれか?」
「隔離した」
この後、ゲームが強制終了。
こやつらのせいだとしか思えません。
よって、最終手段。
「俺は………やる…!」
点火!
「………目標………よし!」
ばわっ。
着火。
「…………やったのか……」
「ああ……、気分よくねぇやり方だが、仕方がない」
しかし……
不燃物らしく燃えず。
一体も焼失せぬまま、ほどなくして鎮火。
やむを得ず、チートで墓も一緒に削除しました。
やっと安息を手に入れた将臣宅。
頼久さんはお花畑でおねむ。
友雅によって着用を義務付けられた怪しげなコスプレも、未だ装着中。
早起きさんな二人。
まだ辺りは暗いうちから朝食です。
「………あんたいつもそんな格好で寝てんのか。」
「………お前も遠くない将来、このようなことになる。」
「俺が?」
「天の青龍の星の元に生まれついた者の宿命なのだ」
「お前を『可愛いv』『仔犬みたい!』と……言っていたぞ」
「……誰が?」
神が。
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頼久さんはなかなか会話から開放してくれません。
寝る、食う、以外はずっと話し続けています。
お風呂にも入りたいし、掃除もしないといけないし、
なによりおトイレに行きたい将臣くん。
そこで話し相手にこの人を招待。
「ああ、来てくれたか。助かったぜ」
しかし、この人も将臣くんを会話で束縛。
放してくれません。
「…俺、忙しいんだ。頼久の相手してやってくれるか?」
頼久さん、頼忠さんを励ましてます。
頼忠さんは何を言われたんでしょう。
世代を超えて、トリプル天の青龍ズの集い。
「お前らって、俺のご先祖様ってわけじゃないんだよな?」
「…それならば頼忠は神子殿の世界に行ったということか?」
「…いや、それよりも源氏の武士団はどうなったのだ?お前は棟梁になったのか?」
そして ・・・
頼ズご就寝。