chapter14: 仲直りデート -後篇-




バーの二階は、ホテル設備もあるのです。

今夜もいくつもの部屋でカップルが泊まっているようです。









「…アッ!…アッ!…アッ!…イイ、イイわぁーー!!もっと奥まで来てぇ〜っ!」











「やぁァッ!!!抜いちゃイヤァぁ〜!!早く挿れてぇぇえええ!!!」」


この一室では、とあるゲイカップルの熱いSEXが展開中のようです。
筋肉と筋肉のぶつかり合い。
結合部からは生々しい卑猥な音が、あたりに響きます。












パム…ッパム…ッ (←効果音)


「んふァ!アハッ!アッ!…もう…ダメぇ!!!イッちゃう!…イクわァッ!」


ズブ…ッ グチュ…ッ グプ…ッ


「アッ!アッ!ァアアアーーーーーーーーッッッ!」






















大浴場でジャグジーに浸かる友雅さんと頼久さん。

 「……すごい声が聞えたね。」
 「…ここは、そのようなところなのですか…?」
 「頼久も出してみる?」
 「……何をおっしゃるのか…。それに『出す』のではなく、友雅殿が『出させる』のでしょう?」

『出す』と言ってるのは、『声』ね。一応。







 「…もう、あがります」
 「怒ったの?」










 「怒ってなどおりません」

恥ずかしいだけです。














それから…











眠いだけです。

















頼久さんが睡魔でダウンしてしまったので、デートは最後までイクことなく終了してしまいました。
内心舌打ちをする友雅さんでした。



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屋敷へ戻ってきて、友雅さんは寝床へ。
お腹がぺこぺこな頼久さんはピザを注文していました。







 「……おい、ピザ頼むんならなにも風呂場じゃなくてもいいだろう?
    ピザ屋。おまえもだよ。これから風呂に入ろうとする人間がいるところに持ってくんなよな。」

ピザ屋は場所と都合を選びません。










 「って、おい。寝床で食べんなよ……」
















 「しゃーねーなぁ。」

天真君もいっしょにお付き合い。ピザを食します。











 「なんか、頼久とピザって、あわねぇよな…」



 「………そう言うな」
















 「ぬぁ…??!!鷹通殿、突然何を…ッ?!」

食後、鷹通に襲われる頼久さん。

 「ピザがお気に召さなかったのですか?…美味しそうにお召しになっていたようにお見受けいたしましたが…」

鷹通殿は今、虫の居所が悪いみたいです。




 「もう、頼久なんて知りませんっ!」

頼久に相手にされなかったので、鷹通はターゲットを他に変えたのか、行ってしまいました。



入れ違いになるように入ってきた、寝起きの友雅殿。


 「ぴ、ピザが……ない?!」
 「…も、申し訳ございません友雅殿、ピザは6人分でして…」
 「この家には6人しかいないよ!だれか、二枚食べたね?」


 「…………………(……とても『私です』とは言えぬ……)」