タケノコのなぞ

平安家族はマジカルタウンへと引っ越しました。

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新天地に到着した八葉一行。

詩紋 「…なんだか、オドロオドロしいね…」
天真 「…京にも似たようなところ…あったろ」

初心に返ってデフォルトの家具のみで生活しよう企画です。

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狭い屋敷内に、詰め込むようになんとか寝場所を確保。
今まで、一人一つずつ個室を与え、スパつきのお家で毎日がパーティー、贅沢三昧な暮らしをしてきた彼ら。
お台所に浴室にと、至る所不評連発、ブーブー言いまくりです。

頼久 「…申し訳ありません永泉様…。ご辛抱下さい…」
永泉 「よいのです。これも御仏がお与えになった試練なのでしょう…」

柔らかな言葉とは裏腹に、露骨に不満な態度を示す永泉様。

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おトイレは置くスペースがなくて、外に設置。

友雅 「中の様子はどうだい?」
鷹通 「え、ええ…さし当たっての問題はなさそうです……、が…」

鷹通の引きずっている裾が、既に大問題です。衛生的に。

部屋中を回りって駄目出ししていると、遠方から頼忠さんがやってきました。が、すぐに人恋しくなって帰っていってしまいました。
みんな駄目出しに夢中で相手してあげないから〜。


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夜になり、真っ先に床に就いたのは最年長者友雅さん。
『夜の帝王』のくせに、寄る年並みには逆らえないようです。
友雅殿はお休みになるとき、衣は身に付けません。日々、全裸健康法普及に努めていらっしゃいます。

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次いで年齢が高い頼久さんもおねむ二番手。
寄る年波…程ではないはずですが
友雅殿とは違う部屋を選びましたね…。
お部屋は3部屋あり、大部屋5人、中部屋2人、小部屋1人収容となっています。
友雅さんは大部屋、頼久さんは中部屋。
個室は誰がゲットするのか?と動向を見守っておりましたところ、やっさんが駆けつけましたが、一足早く一匹狼天真君がゲットしました。

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お休みになられている友雅殿。
そしてベッドの中央に生えるご自慢のタケノコ。
お布団をも突き破り…、一体どんな夢をご覧になっているのでしょうか。

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鷹通は目指す寝床を一足違いで立て続けに取られ、ようやく最後に残ったベッドに潜ります。
友雅殿の元気なタケノコが、暗い室内とブルーの布地に映えます。

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お約束の「無法者」、やっぱりここでも出現です。
みんな叩き起こされてしまいました。

永泉 「×○#△!!!と、と、友雅殿!!??」

視線は目の前に投げ出された立派なタケノコ。

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イノリ 「ざけんなーーー」
友雅 「あともう少しで頼久の可愛いXXに私のXXをXXXだったのに、まったく無粋な」
永泉 「………」

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真夜中に中途半端に目覚めてしまった八葉たち。
腹ごしらえにと、みんな食堂に集まってきました。
詩紋君が率先してお食事を用意します。
しかし…、狭すぎる室内のために椅子は6つ置くのが限界。
食事も6皿。残る二人は強制的に「ポテチ」です。

頼久さんは食事は取れたようです。
腹を満たしてのマッスルポーズ。

頼久 「天真」
天真 「ぎょぁッ!!………………………でけー」
頼久 「どこを見ている?」
天真 「つか…その格好はまずいぞ?お前。わかってるか?どうせ友雅がさせてんだろ」

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天真君と頼久さんが語り合っていると、食事をしようと席に着いた友雅殿が急に立ち上がり、天真君に平手打ちをお見舞いしました。

天真 「ってッーーー!!っにすんだよ、てめぇっ!!」

頼久さんが、何を思ったのか天真君を慰めたからこのようなことに。

天真 「わけわかんねぇ嫉妬も大概にしろよ!?頼久に変なカッコさせんな!!」
友雅 「見世物ではないのだ。如何わしい目でじろじろ頼久を見るな」
天真 「見てねーよ!俺をおホモダチにすんなッ!」

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頼久さんは、そんな友雅殿の気持ちも知らんと、ふらふらおトイレのお掃除に精を出していました。



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まだ朝には時間があり、もう一眠りしようと床に就く友雅さん。
頼久さんがトイレ掃除をしている隙に、なぜか自分のベッドではなく、彼のベッドに潜り込んでいました。

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寝床を奪われた頼久さんは、友雅殿のベッドで眠ることにしたようです。

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今度はタケノコは生えていないようです。
天真君とのやり取りで、すっかり萎えてしまったのでしょうか。

頼久さんの匂いに包まれながら、もうじき朝日が昇ろうとしています。



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朝。

友雅 「気晴らしに宴を開きたいね。ぱぁーっと、盛大に。」
頼久 「………」
友雅 「ああ、何も言わなくても君の気持ちは分かっているよ。安心して」
頼久 「友雅殿…」
友雅 「屋敷にそんな余裕など、どこにもないのはよく分かっているよ。我々八人でも狭すぎるというのに、ね。」
頼久 「!!も、申し訳ありません…」
友雅 「大きさの問題ではないよ」

下でうろうろしている鷹通の姿が見えますね。
この後とんだ災厄が待っていようとは、そのときの彼には知る由もありませんでした。


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再び夜が訪れ、眠りに就くみんな。
友雅殿は、今夜は自分のベッドに戻っておられます。
タケノコもまた芽を出しています。



シャッターチャンスを逃してしまったのですが、

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鷹通がお宙の住人に拉致されていました。
知らぬ間に天体望遠鏡を覗いていたようです。

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悲しみに暮れるやっさん。

泰明 「胸が……痛い。これが人の『感情』というものなのか…?」

一方通行のテラスでは、やっさんが邪魔で部屋に戻れない友雅さん。


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数日後の丑三つ時、鷹通がひょっこり帰還しました。
温厚だった性格は一変し、凶悪な性格になって。

鷹通 「うううう……」

頭を抱えています。
洗脳されてしまったようです。
グッバイ……、優しく清潔だった鷹通……。


性格最悪になってしまった鷹通の素行に困り果てた、鷹通を除く八葉たち。
彼を遠方の知人の家へと、社会学習のためにホームステイさせることにしました。


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ホームステイ先は、シム京一の古株である橘夫婦の家。
先輩シムの彼らに、シムの心とコミュニケーションを学びます。
というのはうそで、

性格を正反対にする薬を作って置いておきました、
期待通り、興味津々とばかりやってきた鷹通が服用して、ホームステイは終りを告げました。