ここは一つ、場を盛り上げようとケーキを用意しました。
翡翠さんはさすがに女性の前なので衣服を着用しておられます。
「きゃぁ〜
美味しそうー!早く切ってよ〜」
「ふふ…、本当にね…。美味しそうな
桃だよ…、まったく」
「…ケーキ……だろ?」
「………。(なにやら尻の辺りから強烈な悪寒を感じるのだが…)」
翡翠さんの視線は別のところにあるようです。
切り分けられたケーキを持って、みんな着席しました。
「もう!!頼忠さんったら変態!!」
褌一丁、頭には丑の刻参りをするような蝋燭をつけて、勘違いどころか場違いな頼忠さん。
「レディの前で褌はやめたまえ。」
「も…申し訳ございません…」
全裸狂の翡翠さんには言われたくないです。
お客さんも増えてきたので、もう一個ケーキを用意です。
「………(友雅殿…!)」
「…(君の気持ちはわかっているよ、頼久。十六等分だろう?任せておきなさい)}
1人あたりがものすごくスライスされたケーキになりそうです。
パーティーといえば決ってやって来る人、いますよね。
「見たかよ!ケント・デリカットだぜ?すげー!」
「う、うん。みたよ!」
「お前望美か?!」
「どうやら合体してしまったらしいねぇ。」
***
ケントも去り…
思わぬところで夫婦喧嘩勃発。
頼忠さんをめぐって夫婦仲に亀裂が…!
友雅さんも頼久さんも、頼忠さんにラブラブフラッシュをかけているので
副作用で2人は混乱に陥ってます。
恐るべし…、ラブラブフラッシュ…。
「別当殿…!!」
渦中の頼忠、別当殿に突然のチュウ。
「…!!!!」
頼忠さんは別当の策略で、彼にも落とされているのです。
+++ 別当宅にて――
「ああっ…いけません別当殿…っ」
「ふっふっふっ…、よいではありませんか」
+++
そんな影響がこんなところでも出てしまったようです。
ワンコパンチ!
「ぎゃ!!」
「まぁまぁ、落ち着けって。俺とどう?頼忠とそっくりだろ?」
「お前が…?」
そして恋多き男(有川)との恋の芽生え…。
これじゃいかん!と、友雅殿、頼久さんににキスをしますが…
抵抗はしないものの、無理矢理が嫌だったのかハートブレイク…。
遠くからは冷たい視線が…
「友雅殿に何をするか!」
頼久さんは被害者なのに、ビンタをくらっちゃいました。
気を取り直してもう一度ちゅぅ。今度は控えめに。
「大丈夫かい?痛かっただろう?」
「友雅殿…
」
ラブ復活。
まだ疑惑が残っているのか薄いハートです。
***
疲れた友雅殿が先にご就寝していると、
頼久さん、有川に襲われました。
けれども嫌がっているみたいです。
「なんだよ、さっきはその気があるみたいな感じだったろー」
「勘違いだろう」
あっという間に有川とのラブ消滅。
「…ZZZ……(怒)」
友雅殿、お休みになっていたのではなかったのですか。
有川に対し、激しくお怒りになってらっしゃいます。
今度は庭先で頼忠さんが頼久さんにちゅう。
ラブラブフラッシュの洗脳効果で、彼にもキス魔の兆候か。
「お前はいったいどちらの見方なのだ?!わけがわからぬぞ!!」
「ああ、可愛い人よ…、どうか
私のために争わないでおくれ…」
心を痛める友雅殿。
「全部翡翠が悪い!!」
近場にいた望美ちゃんに八つ当たりです。
「私に当たらないでよ!」
そこへ再び頼忠さん登場。
友雅殿にもちゅう。
「頼忠、おぬし…(怒)」
いいかげんにせぇよ……な頼久さん。
友雅殿も、もうこりごりと言った様子で拒絶しておられます。
ここは一つ、自分が大人になって謝ろう。
「頼久」
「……頼忠にちょっかいを出したりして、悪戯心が過ぎた。すまない」
頭を垂れる友サマ。
「と…っ友雅殿!顔をお上げ下さい!貴方がお謝りいただくことなど、ないのです」
「
アッ…アッ…友雅殿…ッ」
「頼久……いいよ…すごく」
昂ぶった気持ちを野外で放出する2人…。
あっという間にメロメロにされてしまった頼久さん。
愛を再確認し仲直りしたそうです。
***
一方、どこへ行っていたのか翡翠さん。
雇われダンサーに襲われていました。
なにやら名刺を受け取ってしまってます。
後ろで永泉様がお冠です。
「…『出張ホスト…携帯番号XXX-ZZ-XXXX』…?」
「いつでもミーを呼んでクダサーイ。サービスするネ」
永泉様に怒られてしまいました。
頼忠さんを野放しにして姿が見えないと思っていた翡翠さん。
永泉様をいつの間にかナンパしていたようです。