眠さを堪えてのギター演奏。
頼忠さんも仲間に入りたい様子ですが、定員オーバーであぶれています。

「ふん、くだらぬわ」
今はいない自分の仲間を思い出し、居た堪れなくなったのか悪ラムは行ってしまいました。
眠さがピークの友雅殿も、皆を置いて一足先に寝床へ向かって行きました。
スペースが空いたのでやっとお仲間に入れた頼忠さん。

「では…、私が一曲…」

「弾けるの?!」

「…………」
〜〜〜〜♪

「それは…楽なのですか…?」
楽を愛する永泉様に武士の奏でる音色はお気に召さなかったご様子。
***
友雅さんと頼久さんがすやすや寝入っているころ…

「頼忠殿!!!」

「?」
「ぬぉわッ??!!!」
火災発生。

「鈍いぞーーー!」

「おいおいおいおい、火事かーーー???!!」
続々と駆けつける野次馬たち。

「なんということだ……私が…慣れぬ楽など弾いたからだっ!!」

「いえ…あの……貴方のせいでは…ありません…から」

「それよりもどうするのだ?!!」

「なんとかしなさい!頼忠!!」

「そう申されましても…」
火事を見守り続ける人々。
彼らの頭に「消火」の文字は…ない。
さすがに頼久さんも飛び起きて駆けつけてきました。
「ふんぬっ!!」
鎮火。

「ふむ」
腕組をして大きくうなずき、満足気の頼久さん。
火消し屋いらず。

「すげーな頼久!いつの間にそんな技使えるようになったんだ?!それって永泉の技だろ?!」

「…何事も鍛錬なのだ」
……、
なぜか水浸しで消えた火の回りに集まりだすみんな。
天真君などは、火に手をかざすポーズです。

「大雨降って冷えたからなー。温まらねーと」
火は……消えています。
マシュマロを焼いている人もいます。

「早く焼けなっいっかな〜」
………。

「ZZZ……」
友雅殿は相当お疲れなのか、大騒動があったのにも気がつかず起きる気配もありません。
仕切りなおしとばかりに、再び盛り上がり始める皆。

「今度は俺が弾くぜー。火事にはなんねーよ。」

「!!!………やはり先ほどの火事は私が……」
真夜中だというのに、皆元気です。

「これも若さ…か…」
盛り上がりも最高潮。
今度はマッスル自慢大会です。

「ふん……。まだまだだ。」
夜も明ける頃…。
ようやく御開きのようです。