人前でも使えるシャワー/トイレの作り方。

通常シムは、トイレやシャワーを使うときに誰かがいると、恥ずかしがって使いませんよね。それは日常な らあたりまえのことですが、野宿生活ごっこをするとき、外でシャワーが使えないとちょっと不便です。トイレも野外用だと衛生が下がり、ごみ捨ても面倒。壁 で囲むと、そこが玄関とみなされてしまうし、シム同士が躓いて身動き取れなくなったりと、とにかく不便です。そこで、人前でも平気で使う、開放的で男らし いシャワー・トイレの簡単な作り方のご紹介です。自己流自己解釈のため、とっても自信なし…。けれど、ちゃんとテストしているので大丈夫…のはず。改造レ ベルは初級、解説は改造をしたことのないような超初心者を対象としております。

使用するツールはIffPencil2というソフトです。お持ちでない場合は、Hackers Resource様にございますので、そちらのProgramsの項目からダウンロードさせていただけます。

まず、比較的簡単なシャワーの方から行ってみたいと思います。
IFFPencile2の用意が出来ましたら、対象となるオブジェクトファイル(拡張子が.iff)を開きます。メニュー > File > Open からでもよいですし、IFFPencile2のアイコン上にドラックでも開きます。

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左側の欄の、{BHAV}をクリック。すると右側にぞろぞろと↑こんなのが出ます。[BHAV}はオブジェクトを設置してシムが使うまでの行動や ら効果やらが記述されています。今回改造の対象となる項目は右側の[#4098"Take Shower"]です。英語が駄目な私でも、なんとなくシャワーを使う項目かなぁ?とわかります。そちらをダブルクリックしてください。

こんな画面が出るかと思います。
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一行一行書かれているのが、命令文です。そのつど、これが○○だったら何行目へ(True)、そうでなければ何行目へ(False)、というのが書かれています。上からそのラインをたどって実行して行き、実行するラインがなければ処理を抜けるようです。
Lineの24と26をご覧下さい。

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これがプライバシーチェックの処理かと思われます。(glob)は、外部のGlobal.iffに記述されているプログラミングへ移るサブルーチ ンかと。ですので、このオブジェクト内に具体的なこの処理の内容は記述されていません。(priv)は「private」かな、そのオブジェクト内に記述 されているプログラミングへ移るサブルーチン。大抵同じ処理が頻繁に行われるときは、何度も同じ命令文を記述しなくていいように、そして見やすくするため に、プログラミングに名前をつけてをまとめておくのです。それがサブルーチンです。プログラミングのお約束みたいなものです。
この[(glob:) privacy - do shoo (01 00 00 00 00 00 00 00)]が、部屋に誰かがいたらシッと追い出すというプログラミング(処理)へと移る一行です。その処理をしないように、この行を飛ばして次へいくように してあげます。

Line47をご覧下さい。
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my person data privateに1を割り当てたら、Line24のプライバシーチェックの処理に進めと書いてあります。この行、よくわかりませんが、フラグを立てている のかな。あんまり気にしなくていいです。この行のTrueのライン番号を、24行目の処理を飛ばして28行目へ移動するように、28と書き換えます。
書き換えるときは対象Lineをクリックし、右となりの[Data]と書いてある欄内のテキストボックスに入力します。
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True line : が該当項目です。24を28と書き換えます。

続いて、Line7。
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シャワーを浴び終わって、誰かがいるとシッと追い出す処理へと移る行です。
同じようにその処理を飛ばすよう、Trueの番号を書き換えます。

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True line : の26を27と書き換えます。

これで人前で使えるシャワーの完成です。

ですが、ついでにもう一つ。
子供がシャワーを使ったとき、大量に水をこぼしますよね。
掃除等がわずらわしいと思われませんか?
子供は必ず水を大量に溢し、大人はきれいさの性格に応じて、ランダムで少量(1タイル分)溢すようになっているようです。

Line45が足元に大量に水をこぼす処理です。
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まったく溢さなくなるのではつまらないので、大人と同じように、ランダムで少量溢すようにします。
処理はいたって簡単です。

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Line21で私は子供?って聞いてます。「はい」ならTrueの大量に水をこぼす子供処理(Line45)へ、「いいえ」ならFalseの少量 の水をたまに溢す大人処理へ移るようです。これを、子供でも大人と同じ処理へ移るように、「はい」のTrueを大人処理へ移るLine「31」に書き換え ます。子供なのに、「大人です!」って嘘つきます。背伸びですね。

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True line : 45を31に書き換えます。

書き終わりましたら、[OK]ボタンを押してウインドウを閉じます。

さらにもう一つついでに。
このシャワーをお客さんも使えるようにします。
これはもっと簡単です。

左側[TTAB]の項目をクリック。
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次に左側["shower tree table"]をダブルクリックします。

こんな画面が出ます。
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[Interaction items]はそのオブジェクトでシムが起す行動、のようです。シャワーを浴びたり、壊したり、修理したり、掃除したり。特別なときでないと出てこない隠しアクションみたいなものもあったりします。

[Interaction items]の[#0:"Take a Shower"]をクリックします。
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「シャワーを浴びる」ことが可能な人は、右となりの[propertiss]のチェックボックスにチェックすることで変更可能です。お客さんに使 わせたいので[Available to vistors]にチェックを入れます。また、掃除もさせたかったら、[#1:Clean]の[Available to vistors]にもチェックを入れておきます。また、オブジェクトによっては、ただ単純にチェックを入れただけでは効果のないものもあります。とくに子 供は、チェックを入れただけでは動作しないものが多いです。動作しても、MISSING ANIMATIONが出ます。

終わったら、[OK]ボタンを押しウィンドウを閉じます。

これでシャワーの改造は終りです。
メニュー > File > Save もしくは、FDアイコンをクリックして保存し、ファイルを閉じます。


次は人前でも用を足してしまうトイレの作り方です。
簡潔に参ります。

対象となるトイレのオブジェクトのiffファイルを開きます。

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[BHAV]の[#4108:"number1"]と[#4109:"number2"]が改造の対象になります。これは元々[#4098: "Use"]から、サブルーチンとして呼び出されて使われています。"Use"は「トイレを使う」ですね。その処理の中で、便意の度合いによって、 "number1"か"number2"へと処理が分岐する箇所があります。"number1"はそんなにもよおしてないときで、男性なら立って、女性な ら座って用を足し、"number2"はもよおしているときで男女問わず座って用を足します。

具体的な改造に移ります。
まずは[#4108:"number1"]をダブルクリックして開きます。

Line45。
シャワーのときと同じように、「人が居たらシッと追い出す」という[(glob:) privacy - do shoo ]処理を飛ばすように、直前の命令文のTrueの番号を書き換えます。
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21から22に書き換え。

Line27。
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True値を23から24に書き換え。

次はシャワーとはちょっと違って、
Line25。
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おトイレ使用中、今一人か?みたいな問いかな。1人だったらそのままトイレ使用続行(True)だけれど、誰か来たらトイレを中断(False)する処理です。中断させないために、誰かが来ても一人だということにします。Falseの値を28から4に書き換えます。

Line29。
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こちらも同じように、Falseの値を41から17に書き換えます。

[#4108:"number1"]の変更はこれで終了です。[OK]ボタンを押してウィンドウを閉じます。

続いて[#4109:"number2"]の変更に移ります。

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"number1"とほぼ一緒です。

Line18。
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True値を16から17に書き換えます。

Line19。
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Falseの値を22から11に書き換えます。

終わったら[OK]を押してウィンドウを閉じます。

これで人前でも使えるトイレの完成です。
保存してファイルを閉じます。

シム起動。
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みんな所構わず自然体です。野生に還ります。
よくみると、シャワーの影からピンクの髪の毛が見え隠れしていますね。

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あかね 「ムフフ……ハート