chapter10: 再び
今日もおめかしして懲りずに将臣くんをデートに誘います。
バイトの車が迎えに来ましたが、
サボっておでぇとにくり出します。
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待ち合わせ場所に到着。
「ごめんね、待ったかな?」
「いや、今来たとこだ」
お約束の台詞。
今度こそイチャイチャブースを確保するため、先を越される前にまずは急ぎ食事タイムです。
無事確保できました。
「ここのランチがすごく美味しいんだよ」
「結構いろいろ揃ってんな」
「デザートのね、タルトが美味しいの」
「あのな望美。さっきから気になってんだが…」
「なぁに?」
「ここは何の世界だ?」
「………………」
「あんな連中も歩いているが……」
「俺もえらく浮いている。」
「……………」
「将臣くん………」
「好き!!」
抱きっ。
「私じゃ駄目…?」
「ごまかすな」
「私に身をゆだねて」
「おい」
「貴方のことは私が守るわ…!!」
覆いかぶさるように将臣くんにちゅぅを仕掛ける望美ちゃん。
将臣くんは為すがまま流されるまま。
「将臣くん、可愛いね。」
「それは俺が言う台詞だろ」
デザートが運ばれてきました。
将臣くんを腕に抱えてご満悦の望美ちゃんです。
次に場所を変えてドリンクを注文しました。
けれど将臣くんは手をつけようとしません。
警戒しているのでしょうか。
「将臣くん、これからうちに来ない?」
「ああ、いいぜ。」
自宅に招くことに成功。
してやったり。
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帰宅。
将臣くんはまずお風呂。
とても綺麗好き。けれどトイレの水は流しません。
望美ちゃんは打ち上げ花火に夢中。
この日のために、家を増築、
寝室を作っておきました。
お布団も仲良くぴったり二枚並べて。
仲良く酒を飲み交わす二人。
「お?お前もいける口か?」
「え??!!別に将臣くんをでろんでろんに酔わせてどうこうしようなんて思ってないよ?!」
「……………」
将臣くんはロマンス番組に夢中。
望美ちゃんは先におねむです。
テレビに飽きた将臣くんもおねむ。
望美ちゃんはいい夢を見ているようです。
夢の中で将臣くんをアレヤコレヤしているに違いない。
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朝。
先に起きたのは将臣くんでした。
貞操の危機を感じ取ったのか。
起き掛けの奇襲計画は失敗です。
「なんだか夫婦みたいだねー」
「ま、そういうことにしておいてやるか」