chapter2: 神子増量中 -前篇-






幽霊神子が現れると、「ひゅぉ〜」という幽霊出現の音とともに、
だいたい決まって深夜2時ごろに、実態の神子が遊びにやって来ます。



しっかり幽霊神子も存在しています。
鷹通は、挨拶に手の甲にちゅうしようとして「何するの?!」と怒られているところです。



やはり友雅は今宵もまた放尿を妨害されています。











 「最近はどうだ?友雅とは」
 「や、泰明殿まで何をおっしゃるのですか」
 「『ただならぬ仲』と聞いたが」
 「そのようなこと、何方からですか。」
 「天真だ」



 「もう、友雅さんったら、ちゃんと聞いてるのー?」
 「それでね天真、」

神子殿と目があわせられない友雅。



 「きゃぁぁ〜!!!頼久さんったらギターも上手なのね!!」

 「(…………なぜ神子殿がおられるのだろう…。私はまだ夢でも見ているのだろうか…?)」



朝になりました。
幽霊神子は消えたようですが、実態の神子はまだ残っています。
おトイレに行きたいみたい。

皆は仕事にいく時間です。








皆が仕事に行った後、一人残った頼久さんは、武士団という名の家政婦。
先日鷹通が破壊した実験セットの修理をしています。



 「神子殿はお帰りになられたようだな。しかし帰るといってもいったいどこへ…?」

家事のあと、ほっと一息つく頼久さん。






-------------------------------------------------

 夜です。



仕事から帰ってみんなお休み中。
なぜか帰ったと思った神子も寝ています。



頼久さんは夜が更けても、天真君が水浸しにしたお台所のお掃除です。
まるでシンデレラね。



神子も睡眠十分なのか、起きてきました。



神子はここにいるのに、



深夜0時。
墓場から実態の神子が出現。



とりあえず挨拶してみる。

 「????神子殿、お晩でございます」
 「こんばんは!頼久さん!」



幽霊神子も出現。



沢山の神子たち。