chapter4: お友達 -後篇-




 朝です。

友雅は仕事に出かけていきました。



 ぱからん ぱからん

お馬が大好きな頼久さん。

 「友雅殿と遠乗りに出かけたいな。ああ…友雅殿…。早くお帰りにならないだろうか。」

ご主人様のお帰りを今か今かと待ちます。



すると、頼久の声が聞えていたかのように
友雅殿が帰ってきた!



 「なんだか頼久に呼ばれた気がしてね。帰ってきてしまったよ」
 「お帰りなさいませ友雅殿。お勤めお疲れ様でございました」
 「頼久、良い子にしていたかい?」
 「もう友雅殿…。子供ではないのですから」
 「ふふ、そうだね。」

頼久が自分から抱きついていったのですよ。
神はなんの指示もあたえておらないです。

 「できれば、お帰りの口づけが欲しかったね」
 「こっ、このような往来では少し…」















 「私に挑もうなど、百年早いですよ」

鷹通の出世のために「論理」のスキルが必要なので、
頼久にチェスの相手を付き合ってもらっています。



 「当然の結果です」

どうやら頼久が負けたらしい。



 「鷹通殿、もう一局お相手を……鷹通殿?鷹通殿、そちらで眠らないで下さい。鷹通殿」

仕事疲れでおねむが限界の鷹通。

 「鷹通殿、私がご寝所までお運びいたしましょう」
 「!!!それはなりません!お姫様抱っこだけは遠慮しますよ」

男の自尊心が傷つきます。



自分の足で寝所に向かってゆきました。



 「鷹通殿は―――
 はっ!殺気!!」



 「神子殿!」
 「神子?この方がか?」



 「なぜ神子殿が霊になっておられるのだ。こんなときこそ陰陽師の出番ではないのか?」
 「ああ…神子殿については泰明殿も頭を抱えておられた」



 「!!!」

お皿を思わず床に置いちゃう頼忠。
幽霊神子はお客人を驚かせるのが大好き。



気を取り直して、新しい食事に手をつけます。



床の食事は手付かずのまま。

なぜ立って食べるのだろう…。
神子の御霊を恐れてか?



 「食べ物を粗末にしてはいけないよ」

睡眠から目覚めた友様が何気なく拾って食べようとしてます。

 「友雅殿、そのように床のものを召し上がらずとも、食事は用意してございますので」



 「それに、きちんと座って食べなさい。行儀が悪いだろう」

台所も水浸しだしね…。







食事後。
頼忠はといえば、幽霊神子に散々いびられているようです。

と、ここでゲームが強制終了。