chapter14: 仲直りデート -前篇-

近所に新しくジャズバーが出来たというので、
仲直りに食事にさそって見ました。

なぜか頼久だけフォーマルになってます。
「よ、頼久。なかなか洒落てるね。様になっているよ?(頼久なのに)」

もしかして頼久、常連?
いやいや、冒頭に「新しくジャズバーが出来たというので」と書いたじゃないか自分。
たぶん、この店を建設したとき設置したドアが、「くぐるとフォーマルになるドア」だったのでしょう。
友雅さんは前後の位置を反対に取り付けたところから入っちゃったから、着替えなかったのかも。

「触らないでください」
食事が出来るのを待っている間、
抱きしめようとすると怒られちゃいました。
まだ怒っているみたいです。

席を移って今度はドリンクを。バーなのでね。

「あれ?着替えたの?」
「はい。どうにも落ち着かないもので」
「似合ってたのに」
先ほどと座る位置が違うのは気にしないで下さい。
そして…

ラブ、復活。(早い!マイナスだったのに)
食べ物で懐柔されてしまったのでしょうか。
次に友雅さんと頼久さんは、二階のショップにやってきました。

「……………」
「友雅殿、どうされました?」
「頼久、この世界は店内を全裸で歩くのも珍しいことではないようだよ」

「よい尻をしているよね」
「友雅殿!!尻ならば私のものをいくらでもお見せいたしますから、あのような方に目をお向けになるのはご遠慮下さい」
「ははは、君の以上の美尻はいないよ」