chapter1: 天真くんの旅 -前編-
森村天真17歳。
行方不明の妹を探して単身シム京に降り立ちました。
シム京初日。
さっそく新参者のご機嫌伺いに友雅殿がやって来ました。
そしてドッペル橘(既婚者。頼久という可愛い嫁さんがいる)も。
友雅来訪早々火事を出す。
「っ…てめッ!!何やってんだよ!!!」
側においてあった謎の人物が持ってきたマジカルセットが燃えている…。
皆がパニ食っている間も冷静にマシュマロを焼く独身の友雅。さすがの年の功か、動じない。
ひょいぱく。
むしゃむしゃ。
「!!!!!」
やっと事の次第に気付いた模様。ようやく慌て出す。
天真君が消火活動に勤しむ間も無駄に騒ぎ続ける橘たち。
燃えたはずのマジカルセットが無傷。
どうみても段ボール箱にみえるのだが…、魔法の加護か。
「………そういや、なんで友雅が二人いんだよ」
「あたたかいねぇ」
「そうだねぇ」
軽く現実逃避気味の橘たち。
「おい、勝手に漁んなよ」
お腹が空いたのか、夜中にこっそり天真君のおやつをつまみ食いする独身の友様。
食い終わった後、食器もそのままに
「ここは詰まらないねぇ」と言い残すと
ドッペル橘は帰ってゆきました。
「ったく、しゃーねーな」
ぶつぶつ言いながらも橘の食器も片付ける、意外と綺麗好きの天真くん。
「琵琶はないが、これもまたいい音色だね」
「そろそろ帰るかな」
天真君が花火に夢中になっている間に、腹が空いた独身の友雅も帰って行きました。
次に現れたのは既婚者シム橘頼久です。きっとご主人様を迎えに着たに違いない。
「頼久!…お前がそんな格好してんのは、なんか変な感じだな」
「天真。友雅殿をお見かけしなかったか?」
「見たぜ。二人」
とりあえず、食事で持て成す。
「グラサンはやめた方がいいぜ。マジお前、怖ぇーから」
夜には熊さんと遭遇(既婚者頼久は早々に帰った)。
さすがは野生児天真くん。それでも動じない。
「これ、食えんのかな」
サバイバルも慣れたもの。
ちなみに、それは毒キノコです。
ダウンタウンにてやっさんと遭遇。
「お前がここにいるのも、なんか変な感じだよな」