chapter3: 悪ラムの誘惑 -後編-






食事に誘うことに成功。

 (ちぃっ…。いちゃいちゃブースのほうではないのか…。)








調子に乗って、フッツィーを楽しんでみる。









 「……………」








この頼久(平安家族の頼久)はピザが苦手らしい。

すると見覚えのある御髪の御仁が通りかかる。



全裸強化月間中の既婚者橘友雅(旧しむぴ友頼でめでたく頼久と結婚した友雅)です。



気がつけば店内には沢山の友サマが…。
あとの二人は、独身の友雅と、平安家族の友雅です。


3人の友サマのうち、誰かが怒ったみたい。
嫉妬の音が鳴りました。



さらに見せ付けるように調子に乗ってみる。



3人いる友雅のなかで
どうやら、この頼久の彼氏はあの友雅みたい。






 「そこで指をくわえて見ているが良い。」

食事の席についているときは手が出せないのをいいことに、やりたい放題の悪ラム。



 「やめろ!」
 「ぬぉ!?」

こんどは怒らました。



ばぁさんにも怒られる。



 「ほぬッ?!」

今度はおしっこが漏れそうな悪ラム。公衆の面前でのお漏らしは避けたい。

 「いい気味だね」

思わず冷やかな笑みがこぼれる(独身の)友サマ。



友サマたちも食事が終わったようです。

 「………。………。なにかしら……あれ……。」

見てはいけないものを見てしまったようなあかねちゃん。
目を合わせないように、知らない人のふりを決め込んでいるよう。









 「貴様……」

こちらはこの頼久さんの彼氏の友雅さん。
怒りマックスです。



バチコンッ!!!

平手打ち炸裂!

 「友雅殿!」
 「頼久。あとで屋敷に帰ったら説教だよ、いいね。」










平手打ちの直後。
なぜか独身の友雅に海水話を始めだす頼久の彼氏の友雅。
(ややこしい…)

 「海は………いいよね」







 「名残惜しいが、今日のところは引き上げよう。ではな、天の青龍よ」

最後まで調子に乗る悪ラム(というかプレイヤー)。









別れた後、即効でメニューの注文をする頼久。

 「………あれだけ食して、まだ足りなかったのか……?」

武士の胃袋はその辺のアメリカンよりもデカイらしい。









 (地の白虎め。思わずムカついたので小突いてやったわ。)



 (すぐに小突き返された。まったく忌々しいやつだ。)



ぷーん。

溝はさらに深まる二人。





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帰宅。


きこっ

きこっ



明日の糧を得るため、世界征服活動資金源のため、
部下に払うお給料のため
せっせと内職に励む悪ラムの姿がありました。

きこっ

きこっ