chapter4: 火消し屋騒動
天の青龍を電話で呼び出した悪ラム。
玄関はまだ先なのに、なぜかこんな遠いところで立って待っている頼久。
警戒しているのか。
玄関にやってくる気配はまったくないので、
悪ラムは頼久の立っているところまで、そそくさと出迎えに行きました。。
「うむ?花か。これは気が利くではないか」
「ついに我の物になる決心がついたのだな」
「何を言っているか。敵情視察だ」
食事でも…と思ったら
「!!!!!!」
「!!!!!!!!!!」
「落ち着け!アクラム!!」
「これが落ち着いておれるかーーーーッ!!!!」
てんやわんやの大騒ぎ。
悪ラムは一度火事で焼死経験があるだけに、身に迫るものがあります。
火消しが到着しました。
が、頼久が邪魔で消火活動ができない消防士さん。
見当違いな所を消火し始めました。
「貴様どこを見ている??!!!」
「のぁッ!!!!!?????」
火消しがあらぬところを消火しているうちに、火が調理台まで引火。
ようやく鎮火しました。
「参るのが遅すぎではないか?」
「何を言う。ぬしが邪魔だったのだろうが。おかげで被害が広がったわ。」
火事騒動で疲れた悪ラムは、客を持て成しもせずその日は眠りにつきました。
頼久もすぐに帰って行きました。
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懲りずにまた招待。
今度はお目付け役も一緒だ。
芸を披露していた悪ラム。
「そうかそうか、我が気に入ったか?ぬしは可愛いのぉ」
「これは面妖な器具だな、妖術なのか?」
「ん?」
強烈な殺気を感じて振り向くと、
バチコン!
「アウチッッ!!」
そして
また!
再び頼久が邪魔で消火活動ができない火消し。
火はなんとか収まりました。
友雅のいない隙を狙って…。
どうしてもちゅうは許してくれない頼久。
「むずかしいのぉ」
「何をするか…ッ」
「やーめーろぉーー」
「良いではないか」
「私に近づくな!」