chapter6: 新悪ラム邸 -後篇-




アクラムは如何わしい妖術の材料集めに、マジカルタウンへと出かけました。
妖術の材料を手に入れるためには、マジコインという専用のお金が必要です。
まずは路上で芸をして金を稼ぐことにしました。

アクラムの芸に誰も関心をもってはくれませんでしたが、
通りかかった神子だけは、暖かく観覧してくれました。



 「しかし神子よ…、なぜそのようなところに入れるのだ…。」

 「人としておかしいぞ…?」



 「ありえぬ…。」



 「ふっ……、龍神の力か……。ますますその力我が物にしたくなったぞ……」






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帰宅。



in厠。

 「立てぬのだが。」













 「友雅ど……」
 「ぐぱ〜〜〜ッ!!」

頼久さんと友雅さんの会話の最中に、強引に割ってはいるアクラム。



お怒りの友雅殿。

 「ふん」
 「子供のような真似はよしなさい」










 「時に天の青龍よ。金には困っておらぬか?」
 「ふーん…無視かい。」
 「我の処へ来ればもっと贅沢をさせてやるぞ?」
 「友雅殿のお側にあることがすでに贅沢だ」










 「頼久、これ以上こんな間抜けな奴と付き合ってはいけないよ。阿呆がうつるよ。」

友雅殿はとても不機嫌でいらっしゃいます。








丁度起動中だったお手伝いロボット『サーボ君』に励まされる友雅殿。

サーボ 「イライラヨクナイ。カルシウムブソクネ」

これは「いちゃつく」>「背中をさする」ではなかろうか…。



 「我の力はそんなものではない今に――」

と、悪ラムが友雅さんに自慢を始めた後ろで、すたすたと頼久さんがサーボ君に向かって



 「友雅殿に何をするのだ…!!」

平手打ちです。ロボットのサーボ君に嫉妬です。
隣では友雅殿が悪ラムにゲンナリしています。



涙するサーボ君。

サーボ 「シクシク……ワタシ、ソンナツモリナカッタネ」



今度は頼久さんの背中に回りこむサーボ君

サーボ 「イライラ、ヨクナイヨ。モット、リラックススルネ」

肩をモミモミモミモミ解します。若干セクハラチックです。



機嫌を直した頼久さん。

 「すまないサーボ殿…。先ほどは失礼した。」
サーボ 「イイネ、イイネ、キニシテナイネ」

和解。



しかし、激しく気にする男たちがここに。
………。
サーボ君とても危険です。
頼久の愛人たち二人の、嫉妬のオーラが見えます。
アクラムの行動欄にもしっかり「平手打ちする>サーボ」が。

サーボ 「…………」



危機を察したのか、サーボ君は逃げるように亜空間へと消えて行きました。
通常、サーボ君は仕事が終わると起動装置みたいなところに戻るのに。なぜか。