chapter7: 盤上遊戯 -前篇-
朝目が覚めると、4人に分裂してしまっていた龍神の神子、こと元宮あかね。
――いったい本当の私は誰なの?
八葉から本物の神子と認められるための、しむ京をめぐる新たな物語の始まりです。
まず第一ターゲットの頼久さんを、テレポーターで強制召喚した神子達。
「あかね殿。」
「ちがうよ〜。その神子はあっちの子だよ〜」
「は、失礼致しました!」
わけがわからん〜
ということで、踊ることで現実逃避を図る武士。
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頼久さんを食事でもてなそうと、キッチンに向かった赤神子。
「きゃぁーーーーーーー」
「神子殿!!???」
神子殿の悲鳴を聞き、頼久さんが慌てて駆けつけると
火事勃発。
「このお菓子、なかなかいけるね!」
一人のんきに菓子を食べている神子もいますね。
「神子殿…!!!お逃げ下さい…!!」
騒動も落ち着き、やれやれの神子達と頼久さん。
皆でテレビを見ています。
頼久さんとテレビを見れる席は一つだけ。
今回は赤神子が勝ち取ったようです。
「ごめんなさい、頼久さん。お料理で火事なんて…、私女の子失格だね…」
「いえ…、神子殿にお怪我がなくて幸いでした」
頼久さんはお腹が空いたのか、台所をうろついています。
ここぞとばかりに良い所をアピールしようとしてお掃除をする赤神子。
台所の隅っこで落ち着く頼久さん。
「頼久さん、これ私が作ったの、食べて!!」
赤神子が抜け駆けです。手作りジャムをプレゼント。
頼久さんは喜んで受け取ってくれました。
食してあとで腹を壊すということも知らずに…。
夜も遅いので、頼久さんは神子たちのおうちにお泊りしました。
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朝です。
朝から読書の頼久さん。
神子達の朝食。
女性ある所にこの男あり。
友雅殿もご来訪です。
ちゃっかり朝食のお仲間に。
「昨日から頼久が帰ってなくてね。心配になって来てみたのだよ」
「もう友雅さんったら〜!とって食べたりなんかしませんよ〜。心配性だな〜」
一人しっこもらしで戦線離脱。
頼久さんはまだ読書中です。
お腹空かないのかな。
皆が食事を済ませ去った後、一人で朝食を取っていました。
騒がしいのは苦手らしいです。